著作者側の一私見ちょさくしゃがわのいちしけん――出版権法案について――――しゅっぱんけんほうあんについて――
世間は、出版権と著作権とが飽くまで相反する利害の上に相争ふものであると誤認してゐるやうであるが、それは悪出版者と不良著作者との間に限ることで、寧ろ出版権法の精神は、対著作者の関係以上に、同業者間の職業的良心に訴ふべき性質のものであること、著 …