『文化勲章に就て（ぶんかくんしょうについて）』
標題のやうな意味の感想をもとめられた。私は文学にたづさはるものゝ一人として、むろん、多少の感想はないことはないが、それを今、なんのために、誰に向つて云ふべきであらう。元来、文学芸術の畑では、かゝる問題をかれこれ論議するものがないやうな状態が …
著者岸田国士
ジャンル文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出「東京朝日新聞」1937（昭和12）年2月15、16日
文字種別新字旧仮名
読書目安時間約6分（500文字/分）
朗読目安時間約9分（300文字/分）