芝居のことについて、今、何も云ふ気にならぬ。根のひからびた樹木がある。枝をためて何にならう。 優れた戯曲がぼつぼつ眼にふれる。楽しいが、淋しい。時代は進みつゝあるに違ひない。来るべきものが来るまで私はもう待てない。 人が何かをしはじめようと …
著者 | 岸田国士 |
ジャンル | 芸術・美術 > 演劇 > 演劇 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆 |
初出 | 「劇作 第五巻第四号」1936(昭和11)年4月1日 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約2分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約2分(300文字/分) |