私は芥川氏の作品を、半分ぐらゐしか読んでゐない。また直接言葉を交したのは、前後僅か三四回にすぎぬ。 生前極めて交遊の広かつたらしい同氏から見れば、一度もその私宅を訪れたことさへない私の如きは路傍の人に等しかつたらうが、それでも「遊びに来い— …
著者 | 岸田国士 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆 |
初出 | 「文芸春秋 第五年第九号(芥川竜之介追悼号)」1927(昭和2)年9月1日 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約2分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約4分(300文字/分) |