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『心平かなり』
ふりがな文庫
『
心平かなり
(
こころたいらかなり
)
』
不平があるなら云へといふことだが、不平を不平の形にして表はすのは如何にも芸のない話だと思ふから、近頃愉快なことだけを挙げて置かう。実を云ふと、さうする方が手取早くていゝ。 第一に、此の頃肥つたのが目立つこと。 第二に、少しぐらゐ歩いても疲れ …
著者
岸田国士
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「文芸時代 第三巻第四号」1926(大正15)年4月1日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約2分(300文字/分)