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『わが妻の記』
ふりがな文庫
『
わが妻の記
(
わがつまのき
)
』
素姓 中学時代の同窓にNという頭のいい男がいた。海軍少尉のとき、肺を病つて夭折したが、このNの妹のK子が私の妻となつた。 妻の父はトルストイにそつくりの老人で税務署長、村長などを勤め、晩年は晴耕雨読の境涯に入り、漢籍の素養が深かつた。 私の …
著者
伊丹万作
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「りべらる」1946(昭和21)年4月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約8分(500文字/分)
朗読目安時間
約13分(300文字/分)