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『恐怖について』
ふりがな文庫
『
恐怖について
(
きょうふについて
)
』
恐怖なんて、無くもがなである。 ——と片づけてしまふ人は、話にならない。恐怖は人間の神經を刺戟することが大きい。ひどい場合は、その場に立ち竦んで心臟痲痺を起したり、或ひは一瞬にして頭髮悉く白くなつて白髮鬼となつたりする。そんな恐怖に自分自身 …
著者
海野十三
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「ぷろふいる」1934(昭和9)年5月号
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約6分(500文字/分)
朗読目安時間
約10分(300文字/分)