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『阿片の味』
ふりがな文庫
『
阿片の味
(
あへんのあじ
)
』
秦の始皇が不老の藥を求めた話はもうあまりに人口に膾炙してゐるが、この不老とは單に長生きをすると云ふ意味でなしに、老いてなほ色欲の享樂に堪へ得る旺盛な體力を求めるのが根本である事は云ふまでもあるまい。とにかくその色欲の享樂と云ふ點で古來支那人 …
著者
南部修太郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「文藝市場」文藝市場社、1926(大正15)年6月号
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約5分(500文字/分)
朗読目安時間
約9分(300文字/分)