『桂馬の幻想』
木戸六段が中座したのは午後三時十一分であった。公式の対局だから記録係がタイムを記入している。津雲八段の指したあと、自分の手番になった瞬間に木戸は黙ってスッと立って部屋をでたのである。 対局者の心理は案外共通しているらしく、パチリと自分でコマ …
著者 | 坂口安吾 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
初出 | 「小説新潮 第八巻第一六号」1954(昭和29)年12月1日 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約28分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約47分(300文字/分) |
作品に特徴的な語句
紺絣