歌笑のような男、落語の伝統の型を破った人物は、私の短い半生でも、さきに金語楼、また同じころ、小三治(今、別の名であるが忘れた)などというのがいた。金語楼は兵隊落語、小三治は源平盛衰記など新しくよんだのである。私がはじめて彼らをきいたのは中学 …
著者 | 坂口安吾 |
ジャンル | 芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆 |
初出 | 「中央公論 第六五年第八号」1950(昭和25)年8月1日発行 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約7分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約11分(300文字/分) |