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『無毛談』
ふりがな文庫
『
無毛談
(
むもうだん
)
:
――横山泰三にさゝぐ――
(
――よこやまたいぞうにささぐ――
)
』
私のところには二人ねるだけのフトンしかないのである。だから、お客様を一人しかとめられない。 先日、酔っ払って、このことを忘れて、横山隆一、泰三の御兄弟を深夜の拙宅へ案内した。気がついた時は、もう、おそい。もっとも、兄弟だから、いゝようなもの …
著者
坂口安吾
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「オール読物 第三巻第五号」1948(昭和23)年5月1日
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約17分(500文字/分)
朗読目安時間
約28分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
仰有
(
おっしゃ
)