『坂口流の将棋観』
私は将棋は知らない。けれども棋書や解説書や棋士の言葉などから私流に判断して、日本には将棋はあったが、まだ本当の将棋の勝負がなかったのじゃないかと思う。 勝負の鬼と云われた木村前名人でも、実際はまだ将棋であって、勝負じゃない。そして、はじめて …
著者 | 坂口安吾 |
ジャンル | 芸術・美術 > 諸芸・娯楽 > 将棋 |
初出 | 「神港夕刊新聞」「九州タイムズ」発表年月日未詳 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約4分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約7分(300文字/分) |
作品に特徴的な語句
却々