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『花ふぶき』
ふりがな文庫
『
花ふぶき
(
はなふぶき
)
』
千代は少し白痴なのだ。高熱で病臥している折に、空襲で家を焼かれ、赤木の家に引き取られて、あぶなく脳膜炎になりかかった、そのためだと赤木は言うが、確かなことは分らない。口がゆがみ、眼尻がへんに下り、瞳が宙に据り、そして頬の肉にはしまりがなくて …
著者
豊島与志雄
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「風雪」1948(昭和23)年4月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約19分(500文字/分)
朗読目安時間
約32分(300文字/分)