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『紫の壜』
ふりがな文庫
『
紫の壜
(
むらさきのびん
)
』
検察当局は私を、殺人罪もしくは自殺幇助罪に問おうとしている。私は自白を強いられている。だが、身に覚えないことを告白するのは、嘘をつくことだ。この期に及んで嘘をつきたくはない。軍隊生活では平然と嘘をつくことを教えられてきた。それを清算したい意 …
著者
豊島与志雄
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「明日」1948(昭和23)年1月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約24分(500文字/分)
朗読目安時間
約40分(300文字/分)