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『囚われ人』
ふりがな文庫
『
囚われ人
(
とらわれびと
)
』
或るコンクリー建築の四階の室。室内装飾は何もないが、ただ、大きな電灯の円笠が天井からぶらさがっていて、室中に明るみを湛えている。片側だけ窓で、窓の外は闇夜。全体が箱の中のような感じ。室の一方に、巨大な円卓があって、その端寄りに数人の男女が集 …
著者
豊島与志雄
ジャンル
文学 > 日本文学 > 戯曲
初出
「群像」1952(昭和27)年7月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約35分(500文字/分)
朗読目安時間
約58分(300文字/分)