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『春盲』
ふりがな文庫
『
春盲
(
しゅんもう
)
』
終戦後、東京都内にも小鳥がたいへん多くなった。殊に山の手の住宅街にそうである。空襲による焼野原が至るところに拡がっていて、人家はまだ点在的にしか建っておらず、植えられた樹木も灌木の如く小さい。随って、焼け残りの街衢は、荒野の中に小さな聚落を …
著者
豊島与志雄
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「人間」1951(昭和26)年4月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約17分(500文字/分)
朗読目安時間
約28分(300文字/分)