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『新妻の手記』
ふりがな文庫
『
新妻の手記
(
にいづまのしゅき
)
』
結婚してから、三ヶ月は夢のように過ぎた。そして漸く私は、この家庭の中での自分の地位がぼんやり分ってきた。 家庭といっても、姑と夫と私との三人きり。姑はもう五十歳ほどだが、主人の死後、長年のあいだ一人で家事を切り廻してきたひとで、気力も体力も …
著者
豊島与志雄
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「再建評価」1949(昭和24)年12月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約22分(500文字/分)
朗読目安時間
約37分(300文字/分)