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『牛乳と馬』
ふりがな文庫
『
牛乳と馬
(
ぎゅうにゅうとうま
)
』
橋のところで、わたしは休んだ。疲れたわけではないが、牛乳の一升瓶をぶらさげてる、その瓶容れの藁編みの紐が、掌にくい入って痛かった。どうせ急ぐこともない。牧場の前の茶店まで、家から一キロ半ほどの道を、散歩のつもりで往復するのである。九月にはい …
著者
豊島与志雄
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「思索」1949(昭和24)年11月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約25分(500文字/分)
朗読目安時間
約42分(300文字/分)