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『失われた半身』
ふりがな文庫
『
失われた半身
(
うしなわれたはんしん
)
』
独りでコーヒーをすすっていると、戸川がはいって来て、ちょっと照れたような笑顔をし、おれと向き合って席についた。 「やはり……いつもの通りだね。」 「うむ、習慣みたいなものさ。」 「習慣……、」戸川はなにか途惑ったようで、「然し、一週に一回の …
著者
豊島与志雄
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「ユニヴァーシティー No. 2」1949(昭和24)年10月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約22分(500文字/分)
朗読目安時間
約36分(300文字/分)