ヒューメーンということに就てヒューメーンということについて
芸術上の作品は、一方に於ては作者に即したものであり、他方に於てはそれ自身独立したものである。この二つの見解は作品を眺むる眼の据え場所の相違から自然に出て来る。そして前者の見地よりすれば、「作品凡庸可なりの論」をも私は認むるが、後者の見地より …