よろこびはその道からよろこびはそのみちから
夕暮 仕事につかれ 「赤と黒」とを手にもって 縁側に腰かけている きょうも空しいままに暮れた わがよろこびの小径を眺めながら。 松の木と木の間をぬけて 草道はうねり あっちの林へ消えている その道の果はこの庭 この間の嵐で松の落葉の散りしい …