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『折たく柴』
ふりがな文庫
『
折たく柴
(
おりたくしば
)
』
○ 支那事変がはじまって五年、大東亜戦争がはじまって満一ヵ年と十ヵ月経って秋も深くなった。 燃料がどこの家でも不如意になって来ていて、風呂たきは注意ぶかい一家の行事の一つとなった。 いろいろのものが焚かれるようになって来た。物置はそのために …
著者
宮本百合子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行
初出
「宮本百合子全集 第十五巻」河出書房、1953(昭和28)年1月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約3分(500文字/分)
朗読目安時間
約5分(300文字/分)