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『転機』
ふりがな文庫
『
転機
(
てんき
)
』
不案内な道を教えられるままに歩いて古河の町外れまで来ると、通りは思いがけなく、まだ新らしい高い堤防で遮られている道ばたで、子供を遊ばせている老婆に私はまた尋ねた。老婆はけげんな顔をして私達二人の容姿に目を留めながら、念を押すように、今私のい …
著者
伊藤野枝
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「文明批判 第一巻第一号、第二号」1918(大正7)年1月、2月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約1時間8分(500文字/分)
朗読目安時間
約1時間53分(300文字/分)