このごろの強盗殺人の特色は、件数が多いばかりでなく、事件の性質が戦争以前とまったくちがっていると思う。それは方法が非常に兇暴になっていることである。人を殺してまで物をとるということは、私達の常識では物とりの極限であった。シロウトの強盗は昔か …
| 著者 | 宮本百合子 |
| ジャンル | 社会科学 > 社会 > 社会病理 |
| ジャンル | 文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆 |
| 初出 | 「アカハタ」1947(昭和22)年6月13日号 |
| 文字種別 | 新字新仮名 |
| 読書目安時間 | 約3分(500文字/分) |
| 朗読目安時間 | 約5分(300文字/分) |