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『早春雑記』
ふりがな文庫
『
早春雑記
(
そうしゅんざっき
)
』
毎日のやうに隣りの鶏が庭へ入つて来る。 鶏が書斎の前をいそいで通るので、いかにも跣足で歩いてゐるやうな恰好をする。羽や鳥冠が立派で、その上雄鶏などはすましてゐるやうな様子をしてゐるので可笑しい。 彼等の中に一匹奇妙な鳴声をする雌がゐる。 四 …
著者
尾形亀之助
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「全詩人聯合 創刊号」1928(昭和3)年4月
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約3分(500文字/分)
朗読目安時間
約5分(300文字/分)