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『仮装の妙味』
ふりがな文庫
『
仮装の妙味
(
かそうのみょうみ
)
』
どの新聞にも近衛公の写真が出ていて大変賑わしい。東日にのった仮装写真は、なかでも秀抜である。昔新響の演奏会で指揮棒を振っていた後姿、その手首の癖などを見馴れた近衛秀麿氏が水もしたたる島田娘の姿になって、眼ざしさえ風情ありげにうつっているのも …
著者
宮本百合子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「東京日日新聞」1937(昭和12)年6月4日号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約2分(500文字/分)
朗読目安時間
約2分(300文字/分)