一九四七・八年の文壇せんきゅうひゃくよんじゅうしち・はちねんのぶんだん文学における昨年と今年ぶんがくにおけるさくねんとことし
一九四七年の文学の動向として大へん目立つことは大体三つあると思います。 その一つは、一九四六年中は戦争に対する協力者としての活動の経験から執筆をひかえていたどっさりの作家が、公然と活動をはじめたことです。これは日本の政府が自分自身の組織の中 …