「夜明け前」についての私信「よあけまえ」についてのししん池田寿夫宛私信の一部いけだとしおあてししんのいちぶ
(前略) 藤村がフランスにいた間に、十九世紀というものを世界的な感情で感得し、日本の十九世紀というものを描きたく思ったということ。そして、十九世紀を維新後と徳川時代との区切りで見ず、昔をただ反動保守の力としてばかり見ず、その中に明治を生んだ …