私がマクシム・ゴーリキイに会ったのは、ちょうど今から足かけ八年前の一九二八年の初夏のことであった。 知られているとおりにゴーリキイは一九二三年にその頃まだ生きていたレーニンのすすめによって、持病の肺病の療養のためにイタリーへ行ってそこで暮ら …
| 著者 | 宮本百合子 |
| ジャンル | 文学 > ロシア・ソヴィエト文学 > ロシア・ソヴィエト文学 |
| 初出 | 「文学案内」1936(昭和11)年8月号 |
| 文字種別 | 新字新仮名 |
| 読書目安時間 | 約11分(500文字/分) |
| 朗読目安時間 | 約19分(300文字/分) |