私の書斎わたしのしょさい
標題だけは書いたが、さて何を書いて見ようといふ案もない。ただ自分も一介の読書生として、終日この書斎の中に籠居してゐるとでも書けばよいのであらうか。 私の書斎、先づ大いさを言へば、四畳半、六畳、十畳の三室から出来てゐる私の家——といつても野の …