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『神馬』
ふりがな文庫
『
神馬
(
しんば
)
』
豆台の上へ延ばしてゐた彼の鼻頭へ、廂から流れた陽の光りが落ちてゐた。鬣が彼の鈍つた茶色の眼の上へ垂れ下ると、彼は首をもたげて振つた。そして又食つた。 肋骨の下の皮が張つて来ると、瞼が重くなつて来て、知らず/\に居眠つた、と不意に雨でも降つて …
著者
横光利一
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「文章世界」博文館、1917(大正6)年7月1日発行、第12巻第7号
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約7分(500文字/分)
朗読目安時間
約11分(300文字/分)