トップ
>
『三郎爺』
ふりがな文庫
『
三郎爺
(
さぶろうじい
)
』
今からはもう、六十七八年もの昔まだ嘉永何年といった時分のことである。 江戸や上方の者からは、世界のはてか、毛むくじゃらな荒夷(あらえびす)の住家ぐらいに思われていた奥州の、草茫々(ぼうぼう)とした野原の片端れや、笹熊の横行する山際に、わずか …
著者
宮本百合子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「東京日日新聞」1918(大正7)1月5日~17日号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約50分(500文字/分)
朗読目安時間
約1時間23分(300文字/分)