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『心の河』
ふりがな文庫
『
心の河
(
こころのかわ
)
』
庭には、檜葉だの、あすなろう、青木、槇、常緑樹ばかり繁茂しているので、初夏の烈しい日光がさすと、天井の低い八畳の部屋は、緑色の反射でどちらを向いても青藻の底に沈んだようになった。 ぱっとした、その癖何となく陰気なその部屋に独りぽつねんと坐っ …
著者
宮本百合子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「改造」1924(大正13)年6月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約37分(500文字/分)
朗読目安時間
約1時間2分(300文字/分)