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『古き小画』
ふりがな文庫
『
古き小画
(
ふるきミニエチュア
)
』
スーラーブは、身に迫るような四辺(あたり)の沈黙に堪えられなくなって来た。 彼は、純白の纏布(ターバン)を巻いた額をあげ、苦しそうにぎらつく眼で、母を見た。 彼女は、向い側で、大きな坐褥の上に坐っている。その深い感動に圧せられたようにうなだ …
著者
宮本百合子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「小樽新聞」1924(大正13)年1月14日~3月9日号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約2時間20分(500文字/分)
朗読目安時間
約3時間53分(300文字/分)