古き小画ふるきミニエチュア
スーラーブは、身に迫るような四辺(あたり)の沈黙に堪えられなくなって来た。 彼は、純白の纏布(ターバン)を巻いた額をあげ、苦しそうにぎらつく眼で、母を見た。 彼女は、向い側で、大きな坐褥の上に坐っている。その深い感動に圧せられたようにうなだ …