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『南風』
ふりがな文庫
『
南風
(
みなみかぜ
)
』
昨夜、ドッドと降って居た雨が朝になってすっかり上った。 白っぽい被のかかって居た木の葉も土も皆、美くしくうるおおされて、松だの槇だのの葉は針の様に、椿や樫の葉はテラテラに輝いて居る。 きめの細かくなった土面から、ホヤホヤと湯気が立って、ひど …
著者
宮本百合子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約2分(500文字/分)
朗読目安時間
約3分(300文字/分)