とき
郷里の方の学校友達から、ふと二三度の便りがあつてから、しばらくして彼の女の息子を東京の学校へ入学させる用事をかねて、私をまで訪ねてくれた。 二十年近くも会はなかつたが、瞬時私は若いころの面影を素直に年をとらせた友達を見て意外なほどであつた。 …