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『棕梠のそよぎ』
ふりがな文庫
『
棕梠のそよぎ
(
しゅろのそよぎ
)
』
黄ばんだ一本の棕梠、 痛ましく裂けた葉のそよぎ。 冷たい秋の空気にふれて、 かなしい秋、調べをきざむ。 淋しい心の華が開き、 灰色の眼をあげて なつかしい譜の鳴る方へ、 絶えず懐ひが、 躍り出す。 …
著者
漢那浪笛
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
初出
「沖縄毎日新聞」1911(明治44)年1月9日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約1分(300文字/分)