春永話はるながばなし
むら/\と見えてたなびく顔見世の幟のほどを過ぎて来にけり 昭和十年三月、私の作る所である。歌は誇るに値せぬが、之に関聯して私ひとり思ひ出の禁じ難いものがある。京の顔見世は、近年十二月行ふことになつてゐる。十一月末にさし迫つて初める為、十二月 …
作品に特徴的な語句
城島シキシマ