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『新茶』
ふりがな文庫
『
新茶
(
しんちゃ
)
』
それほど茶好きでなくとも、新茶には心ひかれる。 あの年寄りじみた、きつい苦みがないし、晴々しい匂ひがするし、茶といふよりも、若葉の雫を啜るといふ感じである。 色がいゝ。白磁の茶椀の半を満してゆらめく青湖の水。 さなりき、誘ふニンフも 誘はる …
著者
岡本かの子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約2分(500文字/分)
朗読目安時間
約3分(300文字/分)