“萠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
60.0%
きざ31.4%
きざし5.7%
2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
川中島のめぐる疎林や、丘の草にも、ほのかな緑がえ出して、信濃の春は、雪解ゆきげを流す千曲ちくま川の早瀬のように、いっさんに訪れて来た。
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それが、数年来きざしていた彼の厭世的人生観をいよいよ実際的なものにし、彼の病苦と相俟って自殺の時期を早めたものらしい。
芥川の事ども (新字新仮名) / 菊池寛(著)
それが月日つきひるに従い、黄身は黄身、白身は白身と分かれ、さらに進んでは頭もでき、手も足もそなわり、一つのひなするように、きわめて幼少の折から自然的に各分業的のきざしあるものである。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
其頬そのほゝ紅色べにいろや、瘠方やせかたさつするにかれにはもう肺病はいびやう初期しよきざしてゐるのであらう。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)