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群棲
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ぐんせい
ふりがな文庫
“
群棲
(
ぐんせい
)” の例文
子は一ぴきしか生まないという
群棲
(
ぐんせい
)
動物を見ていると、非常に我々人間にあてつけるようであり、自分達の家庭生活をいやでも思い出さざるを得ない。
親は眺めて考えている
(新字新仮名)
/
金森徳次郎
(著)
私はいつか映画でオットセイの
群棲
(
ぐんせい
)
を見たことがある。
鰭
(
ひれ
)
のような手足でバタバタはねる
恰好
(
かっこう
)
や、病牛の
遠吠
(
とおぼえ
)
のような声を思い出すうちに本当に
嘔吐
(
おうと
)
をもよおして来た。
黒猫
(新字新仮名)
/
島木健作
(著)
人込みの中に紛れ込んで、お互いに邪魔にもならず邪魔にもされずに、共にある一定の時間を過ごすことは、人間という
群棲
(
ぐんせい
)
動物にとっては、やはり心やりの一つなのであろう。
犬の生活
(新字新仮名)
/
小山清
(著)
ほら、この湖には、白鳥や、
雁
(
がん
)
や、
鴨
(
かも
)
が棲んでいましたし、土地の古老の話によると、あらゆる種類の鳥が無慮無数に
群棲
(
ぐんせい
)
していて、まるで雲のように空を飛んでいたそうです。
ワーニャ伯父さん:――田園生活の情景 四幕――
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
海ひょう狩りの目的は、サクラ湾に
群棲
(
ぐんせい
)
する海ひょうをとって、その油をとることにあった。じっさい
洞窟内
(
どうくつない
)
のもっともなやみとするところは、夜間の燈火が不十分なことである。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
▼ もっと見る
タミル人は、この
錫蘭
(
セイロン
)
島の奥地からマドラスの北部へかけて、彼らの熱愛する古式な
長袖着
(
キャフタン
)
と、
真鍮
(
しんちゅう
)
製の
水甕
(
みずがめ
)
と、金いろの腕輪とを大事にして、まるで
瘤牛
(
ジイプ
)
のように山野に
群棲
(
ぐんせい
)
していた。
ヤトラカン・サミ博士の椅子
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
孤島とを
棲処
(
すみか
)
として、
群棲
(
ぐんせい
)
を常とする
信天翁
(
あほうどり
)
が今時分ひとりで、こんなところをうろついているというのも変ですから、或いはオホツク海あたりから来た
大鷲
(
おおわし
)
が、浦賀海峡を股にかけて
大菩薩峠:28 Oceanの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
“群棲”の意味
《名詞》
同じ種類の動物が群れとなって生活していること。
(出典:Wiktionary)
群
常用漢字
小4
部首:⽺
13画
棲
漢検準1級
部首:⽊
12画
“群”で始まる語句
群
群集
群青
群衆
群立
群雀
群島
群来
群山
群禽