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引手繰
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ひったぐ
ふりがな文庫
“
引手繰
(
ひったぐ
)” の例文
と揃って、
異口同音
(
くちぐち
)
に呼ばわりながら、
水車
(
みずぐるま
)
を舞込むごとく、次第びきに、ぐるぐるぐる。……幕へ
衝
(
つ
)
と消える時は、何ものか居て、操りの糸を
引手繰
(
ひったぐ
)
るように
颯
(
さっ
)
と隠れた。
陽炎座
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
虹の目玉だ、やあ、八千年
生延
(
いきの
)
びろ、と
逆落
(
さかおと
)
しの
廂
(
ひさし
)
はづれ、
鵯越
(
ひよどりごえ
)
を
遣
(
や
)
つたがよ、
生命
(
いのち
)
がけの仕事と思へ。
鳶
(
とび
)
なら
油揚
(
あぶらげ
)
も
攫
(
さら
)
はうが、人間の手に持つたまゝを
引手繰
(
ひったぐ
)
る段は、お互に
得手
(
えて
)
でない。
紅玉
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
早瀬 (そのかぶりものを、
引手繰
(
ひったぐ
)
ってつつと立つ)さあ、一所に帰ろう。
湯島の境内
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
虹の目玉だ、やあ、八千年生延びろ、と
逆落
(
さかおと
)
しの
廂
(
ひさし
)
のはずれ、
鵯越
(
ひよどりごえ
)
を遣ったがよ、
生命
(
いのち
)
がけの仕事と思え。
鳶
(
とび
)
なら
油揚
(
あぶらあげ
)
も
攫
(
さら
)
おうが、人間の手に持ったままを
引手繰
(
ひったぐ
)
る段は、お互に得手でない。
紅玉
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
勇美子は
引手繰
(
ひったぐ
)
られるように一膝出て、わずかに敷居に乗らないばかり。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
幾条
(
いくすじ
)
も幾条も
家
(
うち
)
中の縁の糸は両親で
元緊
(
もとじめ
)
をして、
颯
(
さっ
)
さらりと
鵜縄
(
うなわ
)
に
捌
(
さば
)
いて、娘たちに浮世の波を
潜
(
くぐ
)
らせて、ここを先途と
鮎
(
あゆ
)
を呑ませて、ぐッと手許へ
引手繰
(
ひったぐ
)
っては、
咽喉
(
のど
)
をギュウの、獲物を占め
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
引
常用漢字
小2
部首:⼸
4画
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
繰
常用漢字
中学
部首:⽷
19画
“引手”で始まる語句
引手
引手茶屋
引手数多
引手奪
引手夥多
引手金具