鼓腹こふく)” の例文
それにんずるに其人をえらめば黜陟ちつちよくあきらかにして刑罰けいばつあたらざるなくまことに百姓をして鼓腹こふく歡呼くわんこせしむことわざに曰其人を知らんと欲すれば其の使つかふ者を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
われら一個の考えによれば今後はますます万民鼓腹こふくしていささかの不平もない理想的黄金世界からは遠ざかりゆくであろうが、これは別に理由のあることで
戦争と平和 (新字新仮名) / 丘浅次郎(著)
然り而して其の文をるに、各々奇態きたいふるひ、啽哢あんろうしんせまり、低昂宛転ていかうゑんてん、読者の心気をして洞越どうゑつたらしむるなり。事実を千古にかんがみらるべし。たまたま鼓腹こふくの閑話あり、口をきて吐きだす。
乾物袋になっていた番附の切れっ端「御世みよ泰平鼓腹こふく御免、大江戸大食番附」
醤油仏 (新字新仮名) / 吉川英治(著)