黒迷々こくめいめい)” の例文
妖しき霧が吹き起って、白濛々はくもうもう黒迷々こくめいめい、彼方の車は目の前にありながら、馬は口にあわを噛み、身は汗に濡るるばかりで、少しも距離は短縮されないのであった。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)