“魄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はく62.5%
25.0%
たましい12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この覇王樹さぼてんも時と場合によれば、余のはくを動かして、見るや否や山を追い下げたであろう。とげに手を触れて見ると、いらいらと指をさす。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その幼時のあまい記憶が大きくなって落ちれた私によみがえってくるせいだろうか、まったくあの味にはかすかなさわやかななんとなく詩美と言ったような味覚が漂って来る。
檸檬 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
それが黒部のたましいであった壮美の中心は、もう大半無くなっていますよ、と難癖をつけると、吉澤君、奥に大きな雪崩れか、山ぬけでもすりゃァ、あんな岩位、また流れて来まさァ
登山は冒険なり (新字新仮名) / 河東碧梧桐(著)