“馬塞”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ませ50.0%
マルセイユ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はりいたをふみたてる牛の足音がバタバタ混合こんごうして聞こえる。主人も牛舎ぎゅうしゃへでた。乳牛にゅうぎゅうはそれぞれ馬塞ませにはいって、ひとりは掃除そうじにかかる、ひとりはにかかる。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
馬は人の近づいたのを見てがさ/\と敷き込んである落葉を踏みつけながらフヽフヽと懷しげに鼻を鳴らして馬塞ませ棒から首を出して吊つてある飼料かひば桶を鼻づらでがた/\と動かして居る。
芋掘り (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
(電灯の光のもとに影がつくられ、馬塞マルセイユの埠頭の船は、一晩中いそがしく往来し、汽笛の音が旅客の眠りをさまたげるのである。)
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)
馬塞マルセイユの船乗りエドモン・ダンテス殿は結婚の席からデイエップの要塞牢獄ようさいろうごくへ投ぜられ、わがおせん嬢の花婿は祝言の盃の途中で天床へ逃亡めされた。