いまし)” の例文
翁助の妻は泣いて罪を謝した。榛軒は将来をいましめた後に往診した。榛軒は門人に薬量の重んぜざるべからざるを説くに、つねに高束の事を挙げて例とした。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
これは何故なにゆえともなしに、闇のうちに棠の姿が見えはせぬかと待たれたのだそうである。抽斎は気遣きづかって、「五百、お前にも似ないじゃないか、少ししっかりしないか」といましめた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)