風躰ふうてい)” の例文
たまたまとまりにいった時、祖父が帰ってきたりすると、妙な風躰ふうていをした男がぞろぞろくるのでいやでならなかったが、家に帰って父にくと、父はまたかというようで
旧聞日本橋:08 木魚の顔 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
糠雨ぬかあめ朧夜おぼろよに、ちひさ山廓さんかくほこらまへやぶみののしよぼ/\した渠等かれら風躰ふうてい、……ところが、お年貢ねんぐ、お年貢ねんぐ、ときこえて、未進みしん科条くわでう水牢みづらうんだ亡者もうじやか、百姓一揆ひやくしやういつき怨霊おんりやうか、とおもく。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)