“鞘當”のいろいろな読み方と例文
新字:鞘当
読み方割合
さやあて72.7%
さやあ27.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
議官セナトオレの甥と鞘當さやあてして、敵手あひてにはきずを負はせたれど、不思議にその場をのがれ得たり。かくてこたび「サン、カルロ」座には出でしなり。
猛烈な達引と鞘當さやあての中に、駒次郎が次第に頭を擡げ、町内の若い衆も、勝藏も排斥して、お勢の愛を一人占にして行く樣子でした。
「そんな氣のきいた話ぢやありませんよ。いつか話したでせう、薄墨華魁おいらんのことで鞘當さやあてをしてゐる、二本差りやんこと藥種屋の若主人」
果して、吾妻屋永左衞門と、大井久我之助の鞘當さやあては、一應表向きは納まりましたが、二人の心持は執拗しつあうに深刻に、行くところまで行き着いてしまつたのです。