“青瓢箪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あおびょうたん60.9%
あをべうたん39.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
後ろに突っ立って、ブッら棒に挨拶をして居るのは、二十一、二の若い男、八五郎に青瓢箪あおびょうたんと形容された、総領の幾太郎です。
が、方頷粗髯の山本権兵衛然たる魁偉かいいの状貌は文人を青瓢箪あおびょうたん生白なまっちらけた柔弱男にやけおとこのシノニムのように思う人たちをして意外の感あらしめた。
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
腕組みして仔細らしく考へ込んでゐるしぼんだ青瓢箪あをべうたんのやうな小僧や、さうした人達の中に加つて彼は控所のベンチに身をやすませた。
崖の下 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
まげは短くめてつてゐる。月題さかやきは薄い。一度喀血かくけつしたことがあつて、口の悪い男には青瓢箪あをべうたんと云はれたと云ふが、にもとうなづかれる。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)